甲虫王者ムシキング(こうちゅうおうじゃムシキング)は、セガによる、トレーディングカードゲーム方式のアーケードゲーム。
ムシキングは幼稚園〜小学校低学年の男児を中心に異常なほどヒットし、ブームを巻き起こした。
ムシキングが無いアミューズメントスペースは無いといえる程普及し、漫画化・アニメ化のみならず映画化、果てにはムシキングをモデルにした覆面レスラーまで登場した。
基本的に男の子向けのカードゲームであるが一部のオシャレ魔女 ラブandベリーがないアミューズメントコーナーでは女の子もムシキングをプレイすることがある。
このヒットした要因の一つとして、カードのコレクション性に加え、キャラクターをカブトムシやクワガタムシなどの甲虫にしたことが挙げられる。
これにより父親がかつて経験した昆虫同士の対決や昆虫採集の記憶と憧れを呼び起こし、子供のみならず父親までも巻き込んだブームとなった。
こういったキッズ向けゲームのターゲットは、デパートのアミューズメントコーナーに来る家族連れの子供層などである。
この年齢層では、子供が自分の意志で自由に出費することは考えにくく、たとえ子供が気に入っても親が好感を持たないと継続的にプレイされることは難しい。
そこで、親が子供時代に経験したり憧れたりしたものを題材にすれば、子供がゲームすることに支持を得やすく、更には推奨する状況もあり得るのでは、という見込みで開発されたのがこの「ムシキング」である。
更には、子供たちも都市化などにより身近に接する機会が無かった「虫のかっこよさ」に魅せられたことや、昔からベーゴマやメンコなどで行われていた男児の勝負遊びへの普遍さも挙げられる。
これらのためか、ムシキングブームは一過性のものに留まらず、現在でも続く息の長いものとなっている。
このムシキングのヒットにより、「子供たちに『昆虫はバーチャルの世界のもの』という間違った概念を植えつけてしまうのではないか」と心配されたこともあったが、そのような心配とは裏腹に、子供たちが実際に昆虫を飼うことも流行した。
このため昆虫ショップは繁盛したが、子供らが普通のカブトムシなどよりゲーム中で強いヘラクレスオオカブトなどを嗜好するため、これらの乱獲や放逸による生態系の破壊が問題視もされている。
更にムシキングヒットの余波だが、トリビアの泉など全国区でのTVでリアルムシキング企画などとして甲虫対決が放送されたり、それまでは購入者がマニアのみだった甲虫対決のビデオが桁違いに売れるようになったり、お祭りなどのイベントとして甲虫対決も多く企画されるようになっている。